インタビュアー:岐阜信用金庫 美江寺支店長代理 長村直樹(法人担当)
災害時でも「将来の安心」の提供を
長村:先日、「新型移動式コンテナホテル事業」に参画されました。なぜこの事業に参画されようと思われたのですか?
山田:最初は車で走っている時にたまたま見かけて、建物の見た目が可愛くて気になったんですよ。それで、これなんだろうと思ったらホテルって聞いて。でもこんなところに誰が泊まるの、採算合うのって思ったのが最初なんです。そしたらコンテナホテル事業の営業の方がみえて、運営しませんかとお話をいただいて。詳細を聞いたらすごく興味が湧いて、何よりもこのホテル事業が災害時に出動して、その地域の人を助けれるんだって所が物凄く惹かれました。コロナが流行した最初の頃ですとか、九州での大地震の際にこのコンテナホテルが出動して、多くの人の命を救ったという話を聞いてとても感動したんですよ。自社が運営するコンテナホテルで本当に人が助かるのかもしれないと思うと、すごくいいなって思いました。だから、運営をするにあたってのリスクや、費用の面、採算が合うのかとかを考えず「はい、やります」と答えました(笑)
長村:そうなんですね、その中で、2026年5月12日に本巣市と「災害時における移動式宿泊施設等の提供に関する協定」を締結されました。この協定に基づき、大規模災害が発生し、長期の避難生活が必要となった際に、移動式コンテナホテルなどを提供するとのことですが、その経緯についても教えていただけますか。
山田:コンテナホテル事業をご紹介いただいた方から連携協定の話をいただきました。当社としては折角の事業であり、有事の際の人命救助も対応できるという事でこの話を受けたので、それはもう是非と思い、本巣市に話を持っていきました。このような話はどの市町村でもあるみたいなんですが、色々な制約やしがらみもあり、断られることもあるみたいなんです。だけど本巣市はすぐに承諾していただきまして、締結する運びとなりました。
長村:近年、地震ですとか、大型台風等の自然災害により、多くの方が被害にあわれております。その中でこのコンテナホテル事業が果たす役割は、地域にとって非常に大きいと思います。
山田:だからこそシステムとかよりも本当にその事業意義が魅力的だったので、微力ながらも人助けができればいいなって思って。
長村:自社の業種でできることを当てはめながら、採算よりも仕組みや地域貢献ができるという社長の一番の想いに繋がっているなと思います。
山田:私も常日頃災害のことを個人レベルでもすごく考えているし、特に今はいつどこで何があるかわからないですからね。
長村:「安心を提供できる場所がある」というのは非常に大事ですね。
山田:精神的にも重要ですね。
長村:写真でホテルの内装も拝見しましたがとても素敵で。失礼ながら、コンテナホテルってこんなにすごいんだと驚きました。
山田:中は物凄くこだわりをもっています。ベッドや空調設備はもちろん、防音ですので隣の音も気になりません。車を目の前に止める事ができるので、バイカーの方たちにもよく利用いただいてます。非日常の空間を作り上げたかったのと、やはり個人の空間を大事にしたいと思って作りました。
長村:御社の経営理念として「お客さまに将来の安心の提供」を掲げておりますが、まさにこのホテル事業は経営理念につながっているなと思います。これからは何か更なる展開をお考えですか。
山田:現時点ではまだ考えていませんが、話を聞いて自分の直感で「これだ」と思ったものはどんどん前向きに進めたいと思いますね。
地域貢献により魅力のあるまち「岐阜」を発信!
長村:社長は、魅力あるまち岐阜を発信するために、スポーツ全般に協賛されておりますが具体的にはどのような事をご提供されていますか。
山田:まずプロスポーツクラブとスポンサー契約をしています。その中で、自社が不動産事業とは別で「スポーツジム事業」を行っていることから、ジムの提供等も行っています。
長村:岐阜県内のプロスポーツチームが自社の経営しているジムを利用し、そのチームが強くなって全国に広まっていくと嬉しいですよね。そもそもジム経営はどのようなきっかけで始めたのですか。
山田:最初は私自身が身体を痛めてしまい、その時にジムを紹介されて通い始めました。そのジムに置いてあるマシンに出会ってからものすごく身体が良くなってきて。周りも高齢者の方が多くて、聞くとコンディション作りのために通っている方が多かったんです。
そしたらこのジムが辞められるというので、他のお客さまも困惑してまして。それならマシンを紹介してもらって、私がやる!で始めました。その時も周りの方がこのマシンがあるところに通いたいって言ってくれて、この時も採算を考えずに始めました(笑)
長村:なるほど、自身の身体のケアから始めたのですね。ジムって身体を鍛えるために行くものだと思っていました。
山田:うちが使っているマシンは鍛練用のものとコンディションを整えるものが各20台程度あります。だからすごいですよ、プロスポーツ選手が鍛練している横で、高齢者の方がコンディションを整えるために鍛練しています。本当にこのジムを皆さまに喜んで利用してもらっているし、これからも元気なまちであってほしいと思いますね。
長村:スポンサー活動として金銭的な提供もそうですが、このような実用的なジムを提供する事も選手は本当に助かりますよね。是非御社のジムで鍛えた選手から全国に名をはせるような方が出るといいですね。
山田:一つでも上のステージで頑張ってくれると嬉しいですね。
長村:御社の関連会社(柳ケ瀬産業株式会社)の話になりますが、先日SDGs私募債を行いました。その中で社長の出身校である小学校に寄附されます。
山田:今回で2回目になるんですけど、育ててもらった地域だし、今もこうやって父の代から引継いで、57年も事業が続いているのは、やはり地域の皆様に支えられているからです。最初私募債ってなんだろうと思っていましたが、このように地域貢献もできながら資金調達できるって良いなと思い、利用しました。
長村:社長が地元である岐阜を大事に思われている事が物凄くわかりました。私もそうですが、やはり地元が一番ですよね。
山田:本当にそうなんです。もっと地元を大事にしないと。当社もジムとして町内会に入っているんですけど、神社や公民館の掃除にスタッフと参加していますが、ジムに通われている方々も多くて。一所懸命にやってみえるんですよ。だからこれも恩返しですよね。
長村:中々できないことですよね。進学や就職をきっかけに都心部へ行く若い方も多くいると思います。だからこそ、より岐阜を発展させて盛り上げていきたいですよね。
山田:本当にそうですね。自分が育ったまちであり、今もそう。年を取れば取るほど地元に対する思いは強くなります。だから柳ケ瀬とか、まちの発展、活性化にもどんどん力を入れていきたいですよね。岐阜は本当にいいまちです、金華山や清流長良川もあって素敵ですし。
長村:岐阜が他の地域に負けているとは私も思わないですし、何より常に岐阜が一番だと思っているので。社長のこの想い、理念に、当庫もこれからも一緒に協力したいと思います。


