インタビュイー:株式会社丸治コンクリート工業所 代表取締役 大嶽秀暢様
専務取締役 土屋智之様
常務執行役員 加藤敬次様
インタビュアー:岐阜信用金庫 東多治見支店長代理 渡邉康平(法人担当)
専務取締役 土屋智之様
常務執行役員 加藤敬次様
インタビュアー:岐阜信用金庫 東多治見支店長代理 渡邉康平(法人担当)
地域の安全性と環境への貢献
渡邉:御社ではサステナビリティへの取り組みとして社会貢献、環境保全、人材育成、地域社会への貢献という4点に取り組まれています。まずは、社会貢献という点でどのような取り組みをされているのでしょうか。
大嶽:社会貢献に資する取り組みとしては、道路関連製品、擁壁、河川製品等、地域インフラを支えるコンクリート2次製品を安定して供給しています。また協力会社と連携し、施工の安全性・機能性・効率向上につながる新製品や新工法を開発しています。
渡邉:新製品新工法の中でいうとGUブロック(「自由」に設置・撤去出来るガードレール基礎)や、SSSガード(一般車両の突入を防止する新たな交通規制材)が御社の主力製品になると思いますが、新製品に取り組んだ背景を教えてください。
大嶽:より早く安全にといったところが背景です。地域インフラを支える企業として安全で維持可能な社会基盤に貢献する使命があります。側溝であれば道路の浸水を防ぐためにある。擁壁であれば土を押さえるためにある。そういった社会基盤を支えるための商品、ものづくりを行っています。GUブロックやSSSは道路を規制するための材料であり、作業員が安全に作業できるよう、いかに道路工事を早く安全に施工できるかが世の中のニーズとしてあります。昔の当たり前が今の当たり前ではないので、刻々と変わるニーズに対して今必要とされているものを供給できるというところを目指しました。
実際に、災害復興の際にもスムーズに復旧ができるというところで、実際に能登でGUブロックを使っていただいてます。
渡邉:道路工事には危険が伴うため、作業員の安全性を確保することは地域インフラを支えるうえで重要な視点ですね。開発の際に苦労されたことはありますか。
大嶽:世の中に製品を出す際は、自社の実験をもってして安全性などを証明をしなくてはいけません。実際に実験してみると、想定外のところにウィークポイントがあるため、そのギャップを埋めることに苦労しました。
渡邉:ギャップを埋めるために、具体的にどのようなことをされましたか。
大嶽:一定の強度までなら大丈夫ではなく、破壊するまで実験を行ってウィークポイントを1回目で炙り出し、そこに補強を入れるを繰り返す。あえて壊すっといったところが非常に重要だと思います。
渡邉:何度も試行錯誤しながら製品を作られているのですね。また、ただ製品を作るだけでなく、環境にも配慮したものづくりをされているとお聞きしました。具体的にどのような取り組みをされていますか。
大嶽:環境保全に関しては、レンタルサービスや回収、再利用の仕組みによる産業廃棄物の削減や、再生骨材や廃棄物由来原料を活用し、多治見市で発生する溶融スラグ(※1)を自社製品に年間1,000t利用すること、省エネ設備への更新、ガスボイラーの新設等、CO2排出量抑制に取り組んでいます。また、製造時にセメントの60%を高炉スラグ微粉末(※2)に置き換えることで、CO2排出量を60%削減する「エネコン」を採用しています。
渡邉:「エネコン」について、お取引先からの反応はありますか。
大嶽:環境への配慮については、どちらかというと顧客主導というよりも、官公庁主導であることが多いです。弊社ホームページでの製品紹介を見て、岐阜県のみならず他県からもお問い合わせをいただきます。
※1 溶融スラグ:廃棄物等の焼却灰等を1300℃以上の高温で溶融したものを冷却し、固化させたもの
※2 高炉スラグ微粉末:銑鉄を製造する高炉の工程において副次的に発生する高炉水砕スラグ(溶融スラグを水で急冷し砂状にしたもの)を乾燥・微粉砕した材料
大嶽:社会貢献に資する取り組みとしては、道路関連製品、擁壁、河川製品等、地域インフラを支えるコンクリート2次製品を安定して供給しています。また協力会社と連携し、施工の安全性・機能性・効率向上につながる新製品や新工法を開発しています。
渡邉:新製品新工法の中でいうとGUブロック(「自由」に設置・撤去出来るガードレール基礎)や、SSSガード(一般車両の突入を防止する新たな交通規制材)が御社の主力製品になると思いますが、新製品に取り組んだ背景を教えてください。
大嶽:より早く安全にといったところが背景です。地域インフラを支える企業として安全で維持可能な社会基盤に貢献する使命があります。側溝であれば道路の浸水を防ぐためにある。擁壁であれば土を押さえるためにある。そういった社会基盤を支えるための商品、ものづくりを行っています。GUブロックやSSSは道路を規制するための材料であり、作業員が安全に作業できるよう、いかに道路工事を早く安全に施工できるかが世の中のニーズとしてあります。昔の当たり前が今の当たり前ではないので、刻々と変わるニーズに対して今必要とされているものを供給できるというところを目指しました。
実際に、災害復興の際にもスムーズに復旧ができるというところで、実際に能登でGUブロックを使っていただいてます。
渡邉:道路工事には危険が伴うため、作業員の安全性を確保することは地域インフラを支えるうえで重要な視点ですね。開発の際に苦労されたことはありますか。
大嶽:世の中に製品を出す際は、自社の実験をもってして安全性などを証明をしなくてはいけません。実際に実験してみると、想定外のところにウィークポイントがあるため、そのギャップを埋めることに苦労しました。
渡邉:ギャップを埋めるために、具体的にどのようなことをされましたか。
大嶽:一定の強度までなら大丈夫ではなく、破壊するまで実験を行ってウィークポイントを1回目で炙り出し、そこに補強を入れるを繰り返す。あえて壊すっといったところが非常に重要だと思います。
渡邉:何度も試行錯誤しながら製品を作られているのですね。また、ただ製品を作るだけでなく、環境にも配慮したものづくりをされているとお聞きしました。具体的にどのような取り組みをされていますか。
大嶽:環境保全に関しては、レンタルサービスや回収、再利用の仕組みによる産業廃棄物の削減や、再生骨材や廃棄物由来原料を活用し、多治見市で発生する溶融スラグ(※1)を自社製品に年間1,000t利用すること、省エネ設備への更新、ガスボイラーの新設等、CO2排出量抑制に取り組んでいます。また、製造時にセメントの60%を高炉スラグ微粉末(※2)に置き換えることで、CO2排出量を60%削減する「エネコン」を採用しています。
渡邉:「エネコン」について、お取引先からの反応はありますか。
大嶽:環境への配慮については、どちらかというと顧客主導というよりも、官公庁主導であることが多いです。弊社ホームページでの製品紹介を見て、岐阜県のみならず他県からもお問い合わせをいただきます。
※1 溶融スラグ:廃棄物等の焼却灰等を1300℃以上の高温で溶融したものを冷却し、固化させたもの
※2 高炉スラグ微粉末:銑鉄を製造する高炉の工程において副次的に発生する高炉水砕スラグ(溶融スラグを水で急冷し砂状にしたもの)を乾燥・微粉砕した材料
社員のモチベーション向上
渡邉:次に、社員のモチベーション向上や人材育成ではどのような取り組みをされていますか。
大嶽:入社後の研修やOJT、資格取得支援や資格手当などにより、継続的なスキルアップを支援しています。また、高齢者再雇用や外国籍従業員、技能実習生の採用も行い、多様な人材が働ける職場環境を整備しています。持続的な事業運営のためにも、人材面の強化が必要不可欠でした。
渡邉:社長が人材育成やモチベーション向上で重要視しているものは何ですか。
大嶽:やっぱり長く楽しく会社に勤めてもらいたいってところがベースになってます。職場は1日のうち多くの時間を過ごす場所なので。人事評価シートについても、以前と比べてオープンにしています。一度社員に内容を見てもらい、こういった視点で自分を見てほしいという項目があったら、それを入れてもらうよう伝えています。
渡邉:定期的に上司との面談、例えば1on1などの時間も設けているのですか。
常務:1年に1度、昇給昇格の時のフィードバックを各部門長が行っています。賞与の査定になる業績評価についても都度面談をしています。
渡邉:仕事やプライベートなど、社員一人一人の幸福度を上げることが働きがいに繋がり、ひいては御社の業績などに繋がっていくというイメージですね。
大嶽:入社後の研修やOJT、資格取得支援や資格手当などにより、継続的なスキルアップを支援しています。また、高齢者再雇用や外国籍従業員、技能実習生の採用も行い、多様な人材が働ける職場環境を整備しています。持続的な事業運営のためにも、人材面の強化が必要不可欠でした。
渡邉:社長が人材育成やモチベーション向上で重要視しているものは何ですか。
大嶽:やっぱり長く楽しく会社に勤めてもらいたいってところがベースになってます。職場は1日のうち多くの時間を過ごす場所なので。人事評価シートについても、以前と比べてオープンにしています。一度社員に内容を見てもらい、こういった視点で自分を見てほしいという項目があったら、それを入れてもらうよう伝えています。
渡邉:定期的に上司との面談、例えば1on1などの時間も設けているのですか。
常務:1年に1度、昇給昇格の時のフィードバックを各部門長が行っています。賞与の査定になる業績評価についても都度面談をしています。
渡邉:仕事やプライベートなど、社員一人一人の幸福度を上げることが働きがいに繋がり、ひいては御社の業績などに繋がっていくというイメージですね。
地域社会への貢献
渡邉:地域社会への貢献としてどのようなことをしていますか。
加藤:月初に全員が集まる朝礼を行った後に、全員で地域清掃や除草活動を行っています。他にも学校への寄附を行うなど、地域社会への維持や発展に貢献できるよう取り組んでいます。
渡邉:どのような想いで始められたのですか。
大嶽:基本的には地元で商売をさせてもらう以上、地域の方々の理解が必要だと考えています。
土屋:社長は多治見市の花火大会に実行委員として参加されていましたよね。一緒に手伝ったことがありますが、とても大変そうでしたね。
大嶽:そうですね。他にも、以前は暑気払いの時に地元の方にも来ていただいていました。地域と関わる機会を今後も創出していく必要があるのかなと思っています。
加藤:月初に全員が集まる朝礼を行った後に、全員で地域清掃や除草活動を行っています。他にも学校への寄附を行うなど、地域社会への維持や発展に貢献できるよう取り組んでいます。
渡邉:どのような想いで始められたのですか。
大嶽:基本的には地元で商売をさせてもらう以上、地域の方々の理解が必要だと考えています。
土屋:社長は多治見市の花火大会に実行委員として参加されていましたよね。一緒に手伝ったことがありますが、とても大変そうでしたね。
大嶽:そうですね。他にも、以前は暑気払いの時に地元の方にも来ていただいていました。地域と関わる機会を今後も創出していく必要があるのかなと思っています。
ニーズへの対応と企業の成長
渡邉:サステナビリティに関する取り組みやその背景をお聞きしましたが、その取り組みの成果はどのように表れていますか。
大嶽:再生材や地域由来資源の活用、製品の回収再利用、省エネ設備の導入を通じて、環境負荷の低減ができたと思います。先ほど申し上げたように、世の中のニーズに応えることで製品の良さを認められ、使っていただいてます。また人材育成や多様な働き方に対応することで社員が安心して働き続けられる体制が進展しました。さらに、地域貢献活動を通じて、地域社会との信頼関係の強化にもつながっています。
渡邉:取り組みによってお取引先の幅も増えていますか。
大嶽:そうですね、弊社は今までどちらかというと地域密着型で、地元の業者様とずっとやってきましたが、今は北は関東、新潟、南は九州まで弊社の製品を採用いただいています。
渡邉:今後、さらにサステナビリティが求められるようになると思いますが、今後に対しての想いをお聞かせ願えますでしょうか。
大嶽:ニーズにすばやく応え続ける必要があると思います。これから脱炭素化へ向けた取り組みもどんどんレベルが上がっていくでしょうから、地域インフラを支える企業として安全で高品質な製品供給を継続するために、求められているニーズに対してすぐに取り組むことが大事かなと。
渡邉:常に時代に合ったものを作り続けると言うことですね。創業から長い業歴があるかと思いますが、これまでの伝統を今後どのようにつなげていきたいですか。
大嶽:いいところは残すけど、どちらかというともっと変革をしていかないといけないのが今の世の中だと思っています。以前、絶対ダメだと言われていた設計手法が、今となっては結構当たり前。この10年、20年だけでも大きく変わっています。もちろん良いところは丸治のブランドとして残していくけど、とにかく変わり続けることの方が大事かなと思います。
渡邉:これまで受け継いできた伝統は残しつつ、時代の変化に合わせて常に変わり続けることが会社の成長にもつながるんですね。
大嶽:再生材や地域由来資源の活用、製品の回収再利用、省エネ設備の導入を通じて、環境負荷の低減ができたと思います。先ほど申し上げたように、世の中のニーズに応えることで製品の良さを認められ、使っていただいてます。また人材育成や多様な働き方に対応することで社員が安心して働き続けられる体制が進展しました。さらに、地域貢献活動を通じて、地域社会との信頼関係の強化にもつながっています。
渡邉:取り組みによってお取引先の幅も増えていますか。
大嶽:そうですね、弊社は今までどちらかというと地域密着型で、地元の業者様とずっとやってきましたが、今は北は関東、新潟、南は九州まで弊社の製品を採用いただいています。
渡邉:今後、さらにサステナビリティが求められるようになると思いますが、今後に対しての想いをお聞かせ願えますでしょうか。
大嶽:ニーズにすばやく応え続ける必要があると思います。これから脱炭素化へ向けた取り組みもどんどんレベルが上がっていくでしょうから、地域インフラを支える企業として安全で高品質な製品供給を継続するために、求められているニーズに対してすぐに取り組むことが大事かなと。
渡邉:常に時代に合ったものを作り続けると言うことですね。創業から長い業歴があるかと思いますが、これまでの伝統を今後どのようにつなげていきたいですか。
大嶽:いいところは残すけど、どちらかというともっと変革をしていかないといけないのが今の世の中だと思っています。以前、絶対ダメだと言われていた設計手法が、今となっては結構当たり前。この10年、20年だけでも大きく変わっています。もちろん良いところは丸治のブランドとして残していくけど、とにかく変わり続けることの方が大事かなと思います。
渡邉:これまで受け継いできた伝統は残しつつ、時代の変化に合わせて常に変わり続けることが会社の成長にもつながるんですね。


